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イケメンと評判の担任が、実は自分のBLサークルのファンだっという腐男子先生とのオタクトークラブコメ。 「神かよ」「それな!」とテンポよく繰り広げられる会話が、めちゃめちゃ楽しい。普段はクールなのに、語り手の女子高生揚羽といる時のテンションの高…
これ最っ高だった! 沙漠の小国の大統領が暗殺され、議員は逃げ、外圧が強まる混乱の中、残された後宮の少女たちが、臨時政府を立ち上げて、国家をやってみるお話。 後宮といってもそういうものではなく、身寄りのなくなった子供たちの教育場だったので、少…
前作からさらに四年。月面の英雄となったが、いまだハガナを忘れられないハルが、さらなる賭けに出たが因縁の男が立ちはだかり……といシリーズ最終巻。 サブプライムやリーマンショックってこういうことだったんだ。いやはや、そりゃやられてしまうわ。ほんと…
北方水滸伝を読み始めたのは、楊家将が面白かったからなんですが、これがまた面白い。 全19巻をのんびり読んでいこうと思ったけど、五巻目にして止まらなくなってきた。 12世紀の中国、宋が舞台。役人の権力が大きく、その腐敗により苦しんでいる民のために…
これはすっっっっっごい面白かった! いわゆる貧乏大学生が集まるおんぼろアパートの一室の天井裏に、家出少女が隠れてたってところから始まる物語なんだけど、これがまたすんごい青春で、自分探しで、くすぶってる思いが一気に熱をもって走り出す展開に、夢…
先日読んだ楊家将の続編。なんでこんなタイトルなんだろうと思ってたけど、そりゃこうなるわ。この戦いには、血の涙を流さずにいられない。何がって、楊家の者同士で戦うことになるんですから。 遼との戦いで楊業を失い、生き残った六郎と七郎が壊滅状態の楊…
めちゃめちゃ面白かった! いやあ、楊家は強い。 10世紀末の中国で、楊家が仕える宋と、宋の領土を狙う遼の戦いを描くお話なんですが、帝への忠心をもって敵と戦う軍人として、これほどまでに頼りになる人はいなくて、主たる楊業のみならず、七人の息子たち…
やっぱり面白いなあ。 立ち寄った村で用心棒をするというシリーズ二作目ですが、これまでより深く人と関わるようになったことで、だいぶ変化が出てきました。不自由を感じるようになるあたり、世間を知ったとでもいうべきかしら。 でも、不自由を感じつつも…
冬のお披露目会とか貴族の子供たちとの交流をしつつ、印刷機の改良をするお話。 精力的に動いているけれど、個人的には、子供たちとの交流がよかった。楽しみながら学べる場が、とてもいい雰囲気。 むろん本を作るという自分のためではあるけれど、マインの…
三人の兄弟と幼なじみひとり。二十歳前後の四人が、群から武器を強奪して銀行強盗をするという事実に基づいたお話。 緻密な計画を立てる長男についていけば間違いないと思わせる一方で、どこか隙がある仲間たちの言動にハラハラしてしまう。なんでそんな手が…
日本大使館の外務書記生の目を通して、第二次世界大戦時のポーランドを描く物語。 これはすごかった。 第二次世界大戦でナチス・ドイツが侵略してくるということが何を意味しているかというのは、わかってはいたけれど、日本人外交官の目を通して語られる物…
最っ高に素晴らしかった! 何度熱さに奮えて、何度熱さに涙したか。 最強の名人との対決は、これまで自分が積み上げてきたものを崩されるような戦いで、これが本当に重い。 追い詰められていくにつれて余裕がなくなり、八つ当たりと分かっていながら、まき散…
年に一回は読んでる大好きなシリーズです。 孤児の少女が、大人二人に担ぎ上げられて、偽りの姫を演じながら世界を見るお話……と書くと悪い大人にだまされた少女のお話のように思えるけど、実際には悪い大人というよりかは成長した悪ガキみたいな感じ。 自分…
私たちは、まだまだいろんなものを託せるのよ。それが宇宙への新しいステップだなんて、最高じゃない。 これは、めちゃめちゃ面白かった! ああやっぱり宇宙ものはいいなあ。 流れ星の発生を予測するWebサービスを運営する主人公が、デブリの不審な動きを発…
親の薦める婚約話を断るために、偽の婚約者という共犯者になった宮廷楽団の指揮者とバイオリニストのお話。 これは最高に楽しかった! 幼いころ自分を救ってくれた人と再会するためにバイオリンを続ける主人公と、そんな主人公の演奏にダメ出しばかりするヒ…
己の弱気を知り、だからこそ諦めず、折れず、信じたことのために死をも厭わない ――それを人は英雄というのだ 異世界転生してアンデッドたちに育てられたウィルの冒険を描くシリーズの第三弾。 女神……?という一番の驚きはさておき、めちゃめちゃ面白かった!…
ああ、こんなふうにやっていいんだ。呼吸するように当たり前に、音楽を作っていってもいいんだ。 めっちゃめちゃ面白かった! 読み始めたら止まらない、一気読みの音楽青春物語でした。 国際ピアノコンクールに挑む人たちを描くお話なんだけど、天才と呼ばれ…
「私達は同じ数式を見ていても、それぞれ頭の中には違うものが描かれているんだろうね」 数学で競い合うネットサービス「E2」に、数学に魅せられた少年少女たちが挑むお話。 これは本当に面白かった。今年読んだ作品の中でベスト3に入る。 ただ数学の問題を…
「それはつまり……何かあなたに嫌疑がかかるような殺人事件があって、でもあなたには罪を犯した自覚がない。それで、自分がほんとうに人を殺してしまったかどうかを、僕に推理してほしい、と」 「この世に奇蹟が存在する」ことを証明したい探偵が事件に挑むミ…
記者・太刀洗万智シリーズ。六編からなる短編集。どれもこれも面白いけど、中でも表題作の「真実の10メートル手前」と「名を刻む死」が好きかな。 太刀洗が気にしていることが何なのかわからずに読み進めて、ふとそこに謎があったことに気付かされて、ああそ…
すっげー面白かった! かっけーじいちゃんだなあ。 刑事を辞めて三十数年の87歳のおじいちゃんが、かつて自分を痛めつけたナチス将校を追うお話なんですが、体力ないし、満足に動けないし、ちょっとこづいたら自分の体のほうが痛むのに、それでもかつてのタ…