大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

もう年はとれない / ダニエル・フリードマン

すっげー面白かった! かっけーじいちゃんだなあ。
刑事を辞めて三十数年の87歳のおじいちゃんが、かつて自分を痛めつけたナチス将校を追うお話なんですが、体力ないし、満足に動けないし、ちょっとこづいたら自分の体のほうが痛むのに、それでもかつてのタフガイだったころと同じように動こうとする強気な姿がかっこいい。
最新(というほどでもないけど)テクノロジーについていけず、孫にお株を奪われたりするところは、思わず笑ってしまいましたが、家族を守るために弱気な内心を隠してハッタリを利かせ、幾度となく危機を乗り越えていくから格好いい。
またね、これだけ周囲に毒をはいてるのに、奥さんだけには頭が上がらないってのもいいんだなあ。老夫婦と孫の関係も素敵だった。
これはぜひとも続きを読まねば。

もう年はとれない (創元推理文庫)

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