大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

サンドローネ・ダツィエーリ「死の天使 ギルティネ」

急行列車の先頭車両の乗客が全員死亡していた事件が発生。捜査の方向性をめぐって上層部と衝突した捜査官コロンバは、コンサルタントのダンテに、犯人捜しを依頼するが……「パードレはそこにいる」に続く第二弾。

前作が面白かったので、期待値が高かったけど、そこまでじゃなかったかな。

テロと思われる行為の裏側にあるものは、というところから、チェルノブイリに関連するところは面白かった。ただ、主人公たちの追い詰められ方が、うーん。巻き込まれて仕方なく転がっていく前作とは違い、自ら踏み込んだ結果なので、自業自得と言ったら語弊あるけど、なんでその選択をするんだろうと思う事が多かった。

前の事件を解決したことで英雄になってしまい、周りに仲間がおらず、精神的に追い詰められていることもあるんだろうけど。結果として、自分の中にある正義感に押しつぶされていくから悪循環だよね。

次に繋ぐためのお話という感じだったので、三部作の最後を読んでから、評価するかな。