大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

天使の傷 / マイケル・ロボサム

「天使と嘘」の続編。シリーズ第二弾。 元警察官が殺されたのは、昔の事件を掘り返そうとしたからではないかというところから、嘘が見抜ける少女イーヴィの過去が見えてくるお話。一作目とは異なり、ずっと続くサスペンス。不安が加速していく展開。

イーヴィが過去の事件を話さないのは、周りを信用していないからだと思ったけど、それだけじゃなかった。話してくれれば解決に導けるという大人の判断が傲慢に思えるほど重かった。ああこんなにも彼女は孤独だったのか。 あの結末は、むしろ折り合いをつけるという意味では良かったのかもしれない。