大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー / ガブリエル・ゼヴィン

ゲームを通じて仲良くなった少年少女が大学で再開して、二人でゲーム制作するというお話。

面白い。ゲーム制作過程は、そこまで深く描くものではないけれど、二人でアイデアを出し合いながら煮詰めていく、合宿感みたいな、何かを取り戻すような青春模様が良かった。

ただ、大人になると、そうも言ってられないというのが、なんともやるせないところではある。

成功したからこそゲーム制作を続けられる。けど、成功するには、ゲーム制作以外のこともしないといけない。そのあたりから、だんだんとすれ違ってぶつかって、距離をおいてまた戻る……というのが繰り返されるのは、ちょっと食傷気味。

お互いがお互いを好きでも、そういう関係にはなれない・ならないのは、たぶん間違ってはいないと思うけど、物語としてはやっぱりもやもやする。恋愛脳すぎますね。

ちなみに、ゲーマーじゃない僕でも知っているような90年代のゲーム(マリオとかゼルダとかメタルギアとか)がポンポン出てくるので、ちょっと嬉しくなった。ゲーム愛溢れてる。