やっぱり面白いなあ。
立ち寄った村で用心棒をするというシリーズ二作目ですが、これまでより深く人と関わるようになったことで、だいぶ変化が出てきました。不自由を感じるようになるあたり、世間を知ったとでもいうべきかしら。
でも、不自由を感じつつも、教わることも多く、ひとつひとつの経験を振り返り、咀嚼するように糧としていく、その思考が面白いし、はっとさせられますね。迷信とか宗教とかの考えは、そうだよなあ。
なるべく戦わないことを目標としていたけれど、さすがに戦わざるを得ない状況になってしまうわけですが、この殺陣のシーンがかっこいい。勢いと緊迫感があるのに、剣筋がスローモーションに感じる。紙一重の戦いを勝利してもなおわからないという剣の道は、いやはや大変なもんだ。
師匠の過去とかも気になるし、いつの間にやらやってくるノギさんも何者なのか気になる。
ブラッド・スクーパ - The Blood Scooper (中公文庫)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2014/04/23
- メディア: 文庫
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