大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

ブラッド・スクーパ - The Blood Scooper / 森博嗣

やっぱり面白いなあ。

立ち寄った村で用心棒をするというシリーズ二作目ですが、これまでより深く人と関わるようになったことで、だいぶ変化が出てきました。不自由を感じるようになるあたり、世間を知ったとでもいうべきかしら。

でも、不自由を感じつつも、教わることも多く、ひとつひとつの経験を振り返り、咀嚼するように糧としていく、その思考が面白いし、はっとさせられますね。迷信とか宗教とかの考えは、そうだよなあ。

なるべく戦わないことを目標としていたけれど、さすがに戦わざるを得ない状況になってしまうわけですが、この殺陣のシーンがかっこいい。勢いと緊迫感があるのに、剣筋がスローモーションに感じる。紙一重の戦いを勝利してもなおわからないという剣の道は、いやはや大変なもんだ。

師匠の過去とかも気になるし、いつの間にやらやってくるノギさんも何者なのか気になる。

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