最っ高に素晴らしかった! 何度熱さに奮えて、何度熱さに涙したか。
最強の名人との対決は、これまで自分が積み上げてきたものを崩されるような戦いで、これが本当に重い。
追い詰められていくにつれて余裕がなくなり、八つ当たりと分かっていながら、まき散らすしかない悪循環。いくら将棋が強くても、そこはまだ17歳なわけで。
そんな焦燥にかられる彼の視界を開くために戦った人の覚悟に、涙せずにいられなかったですよ。いやもうほんと桂香さんは素晴らしかった。むろん彼女だけでなく、姉弟子も、弟子も、彼を支えてて。
才能だけでなく周囲の支えが彼を立たせた、そのシーンが奮える。
戦う人のすべてを吐き出す戦いは、マジすごかった。同じ高みにいる人同士だからこその戦いに拍手を送りたい。
あとがきの一行目を読んだとき、これで終わりか!と残念に思いつつも、納得してしまったんですが、ちゃんと読んだらまだ続くみたいなので、このあとどうなるか楽しみです。