大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

ジェフリー・ディーヴァー 「エンプティー・チェア」

リンカーンライムシリーズ第3弾。ノースカロライナ州の田舎で起きた女子学生連続誘拐事件に、たまたま訪れていたライムとアメリアが挑むお話。

普段と違う環境、いわゆる「陸に上がった魚」状態のもどかしさたるや。機器もそうだけど、一人で捜査できない以上、チームワークの大事さが浮かび上がってく。っていうか、警察官らしからぬ人たちや地元の札付きが邪魔すぎますね、これ。

ただ事件が必要以上に拗れてしまったのは、ライムとアメリアの関係の変化で。手術に関しての立場の違いが、事件の判断にも影響するあたりに、二人の関係性に関する想いを感じる。

事件の結末で、ああいうのでも司法取引できちゃうあたり、なんていうか、アメリカって感じ。