大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

リン・メッシーナ「公爵さま、それは誤解です」

行き遅れ令嬢の事件簿シリーズ第三弾(ひどいシリーズタイトルだな)。公爵への想いを振り切るため、他のことで頭をいっぱいにしようと、知り合いが巻き込まれた殺人事件に挑むお話。

今回はめっちゃ楽しかった。主人公のベアトリスに振り回される公爵さまが!もうニヤニヤが止まらない。

前作で怪我をしたので、ぜんぜん会えないふたりでしたが、そのことが想いを募らせることになるというのは王道ですけど、良かった。
にしても、公爵さまへの想いを忘れるために他のことに没頭しようということで、殺人事件に関わろうとするのが、ベアトリスのおかしなところで。そりゃ公爵さまは放って置けなくなるよなあ。

読者として、公爵が彼女に興味を持ってるのはわかるけど、ベアトリスは身分違いだし勘違いしちゃダメと思ってるというすれ違いが大変良かった。

三部作としてきっちりまとまってたので、これで終わりかと思ったらまだ続くみたいなので、楽しみに待ってる。