ブラック企業で心身が病んでいたところを、妹に勧められてvtuberになるお話。VTuberの世界はぜんぜん知らないけど、面白かった。気づいたら最新の4巻まで買ってた。
男Vtuberというだけで、デビューからアンチに絡まれて叩かれまくりで不憫でしょうがないんだけど、主人公がぜんぜん気にしないのが妙にコミカル。ブラック企業で死にかけたことに比べたら平気というカードは最強過ぎる。声はいいけど、話はさほど面白く無いという低温スタイルが、心地良い不思議。
章が変わるたびに掲示板のスレッドが出てくるんですが、これがまた面白い(読みづらいけどね)。外からはこう見えるのか的な感じで、前の章がまとめられててわかりやすい。初めは叩いていた事務所箱推しの人たちが、無為に燃やされる主人公同情して、だんだん推し始めるのも良かった。
1巻よりも2巻、2巻よりも3巻と、進むほどに良くなるのは、主人公が救われていくお話だからだと思う。
炎上を気にしないというのは、やはり心の何処かが歪んでいるからで、周りの人を守るべく、自分を盾にしすぎるところがある主人公が、事務所の先輩や同僚、他のVtuberとの交流などを経て、少しずつ心を開いていくさまがいいんだよなあ。周りの人たちの優しさが素敵なお話でもありました。
これは続きも読む。