なろう書籍化作品。なろうで公開されてるから、にお試しでちょっと読んでみようかなと思ったら、全部読んじゃうぐらい止まらなかった。面白かったので、書籍版購入。
詐欺師だった主人公が転生した先は、嘘をついたことを指摘されたらカエルにされてしまう「嘘がつけない世界」だった……というお話。
やっぱ面白い。嘘がつけない世界だけれども、嘘が嘘と分らなければ、指摘されなければ切り抜けられるという穴をついて、口八丁で弱きを助けていく展開が痛快。なんだかんだでお人好しだから、仲間になった人たちを助けちゃうあたりもいい。悪ぶってる姿に、にやにやしちゃう。
経営術というだけあって、転生前の知識を生かして、ヒロインが経営する陽だまり亭をガンガン改善していくんだけど、その分、周りが損してるよな……全員を助けるとまではいかないあたりが、彼らしいというかなんというか。口はうまいなあと思うけれど、巻が進むにつれてだんだんと詐欺っぽさは薄れてるかな。それでもどんどん面白くなってるけど。
ラブコメ展開というには、コメ要素が多いですが、仲間たちとのやり取りに笑いつつ、たまにちょっと感動的なところもあって、いやあ、楽しい。書籍版では、ヒロインとの出会いとか、ちょこちょこ変わってるけど、こっちのほうが読みやすいな。続きが楽しみ。

異世界詐欺師のなんちゃって経営術 (2) (角川スニーカー文庫)
- 作者: 宮地拓海,ファルまろ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2016/07/30
- メディア: 文庫
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