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大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

ホーンテッド・キャンパス 白い椿と落ちにけり / 櫛木理宇

初デートが成功したことで、かえってギクシャクしてしまう二人を見守りつつ、オカ研に寄せられる依頼を解決していくお話。

これ、読者は森司の心情が見えるからいいけど、こよみからしたら、いきなり挙動不審になるんだから、デートの時に何かしちゃったのかと不安になっただろうなあ。まっとくもって罪作りな男です。

ふたりとも可能性があるかもしれないと思いながらも積極的に動けないのは、別の人の恋物語について語った時に出てきましたね。もし告白して関係が終わってしまうぐらいなら、今のままでいたいと。そりゃなかなかない進展しないわけですが、何かとオカ研の人たちがケツをたたいてくれるおかげで、一歩一歩着実に距離を縮めてるのがわかって微笑ましいったらない。

というふたりの恋愛模様ばかり気になっていましたが、今回は怪現象もおもしろかったな。恨みが発端といってもいい事件が三つありましたが、やっぱ人の思いってのが一番怖いよなあ。それと、誤解であっても一度広まった出来事は、その後真実によって上書きされることがない(少なくとも、なかなかされない)というのも、別の意味で恐ろしかった。

さて、そろそろ二人の関係が変わってほしいと思うわけですが、それにはやはり邪魔が入らないとダメかしら。あるいは、こよみちゃんに頑張ってもらうしか……

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