第二次世界大戦下のロンドン。スパイに奪われた機密文書を取り戻すため、凄腕金庫破りエリーと堅物少佐ラムゼイがコンビを組むお話。
なんと言っても、危うい橋を渡りまくる主人公エリーがかっこいい。誰が敵国のスパイかわからない状態でも踏み込んでいく彼女と、そんな彼女を雇った冷静沈着なはずの少佐のイラつき模様にニヤッとなる。
いけすかない軍人、生意気な犯罪者とお互い思っていたのに、危険を乗り越えていくうちに……というのは、王道ですね。
スパイだ殺人だと物騒なことが起こるわりに軽快なお話で良いものでした。続編があるなら読みたい。