大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

悪女は自殺しない / ネレ・ノイハウス

こういう展開でじれったさを感じるとは面白い。

自殺に偽装された殺人事件を追うお話なんだけど、周りには彼女に恨みを持つ人ばかりで、でもそれで殺すほどかといったら、そこまででもなく、それぞれに微妙にアリバイがあって決定打がない。

さらには調べていくうちに、実は別の事件が絡んできて……というのはよくある展開なんだけど、別の事件の道筋は見えてくるのに、肝心の殺人事件は進んでないというのが、もどかしい。

ま、別の事件の方も面白いので、あ、そういえば、殺人事件が進んでないねって、少し経ってから気付かされる感じではあるんだけど。

もうちょっとスッキリさせてくれたら、もっと面白くなったんじゃないかな。いや、十分面白いんですけどね。

ただ、個人的には、主人公のひとりの刑事が、できる人って感じでかかれているのに、何かと衝動的に動くところがあるので、そこがちょっとあれ?っておもった。

コンビ組んでる女刑事のがクールでカッコよかったので、彼女の活躍するお話を読んでみたい。

悪女は自殺しない (創元推理文庫)

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