大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

剣と炎のディアスフェルド(2) / 佐藤ケイ 

優秀な兄を差し置いて王となったレオームが、ディアスフェルドを統一するまでを描いていますが、これが面白い。

負けない戦いをするといえばかっこいいけれど、チャラくて逃げ足が早くて、どうしたって蔑まされるのに、国を守るために強い芯を持つ姿が、いつしか仲間を増やしていく展開に熱くなる。いやもうかっこいい人がいっぱい出てくるんだ。いつの間にやらフィーリもいいヒロインになってきたしなあ。

惜しむらくは展開が早かったことかな。サクサク進んでしまったのは読みやすかったけれど、もうちょっと深いところまで行ってほしかったと思わなくもない。

それにしても、優秀な兄のほうが王に向いていると思っていたのに、レオームに王としての資質が見えてきてるわけで、これは兄の方はどういう思いになっているんだろう。今回全く出てこなかったので、次は兄方面を描くのかな。ドキドキだ。

剣と炎のディアスフェルドII (電撃文庫)

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