優秀な兄を差し置いて王となったレオームが、ディアスフェルドを統一するまでを描いていますが、これが面白い。
負けない戦いをするといえばかっこいいけれど、チャラくて逃げ足が早くて、どうしたって蔑まされるのに、国を守るために強い芯を持つ姿が、いつしか仲間を増やしていく展開に熱くなる。いやもうかっこいい人がいっぱい出てくるんだ。いつの間にやらフィーリもいいヒロインになってきたしなあ。
惜しむらくは展開が早かったことかな。サクサク進んでしまったのは読みやすかったけれど、もうちょっと深いところまで行ってほしかったと思わなくもない。
それにしても、優秀な兄のほうが王に向いていると思っていたのに、レオームに王としての資質が見えてきてるわけで、これは兄の方はどういう思いになっているんだろう。今回全く出てこなかったので、次は兄方面を描くのかな。ドキドキだ。