高校の旧体育館で起きた密室殺人事件。容疑を晴らすために学年一の天才と言われている変人、学校に住み着いている裏染天馬に謎解きを頼むというお話。鮎川哲也賞。
面白い。ちょっと強引に感じるところもあるけれど、あるひとつの事実をもとに、ばーーっと拡がっていく推理展開が良いです。
ただ探偵役の生徒は、ちょっとクセが強くて、あまり好ましくはなかったけど。オタクであることはともかく、金に汚すぎませんかね。おかげで周りの生徒達が好ましく思えたのは余談。
読者への挑戦があったので、少し考えたけど、そこで解けるような頭はしてないので残念でした。
でもここまで丁寧に解説されると、あああれが伏線だったのかとつながっていく感覚が気持ちいい。
続編も読んでみよう。