大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

最果てのパラディン(1)死者の街の少年 / 柳野かなた

骸骨剣士、神官ミイラ、幽霊魔法使いの愛情を受けたウィルは、かつての生を悔い、生まれ変わった世界で、懸命に生きることを決意したが……というお話。

これはとても良かった。

はじめは三人のアンデッドたちの様子に疑問を持ったけれど、次第に本当に親のように感じて、前世の記憶を悔いるウィルが、すくすくと育つ姿は、見ているだけで幸せな時間で、だからこそ終わりの時間が近づくと……

それでも、主人公のみならず、育て親たちそれぞれの苦悩以上に、愛情が伝わってくるから、決して辛いだけじゃないところが素敵でした。

これからの旅立ちは、かなり厳しいことになると思うけれど、親たちの支えを胸に乗り越えてほしいものです。  

最果てのパラディンI 死者の街の少年 (オーバーラップ文庫)

最果てのパラディンI 死者の街の少年 (オーバーラップ文庫)

 

Amazon / Kindle / B☆W