最果てのパラディン(1)死者の街の少年 / 柳野かなた
骸骨剣士、神官ミイラ、幽霊魔法使いの愛情を受けたウィルは、かつての生を悔い、生まれ変わった世界で、懸命に生きることを決意したが……というお話。
これはとても良かった。
はじめは三人のアンデッドたちの様子に疑問を持ったけれど、次第に本当に親のように感じて、前世の記憶を悔いるウィルが、すくすくと育つ姿は、見ているだけで幸せな時間で、だからこそ終わりの時間が近づくと……
それでも、主人公のみならず、育て親たちそれぞれの苦悩以上に、愛情が伝わってくるから、決して辛いだけじゃないところが素敵でした。
これからの旅立ちは、かなり厳しいことになると思うけれど、親たちの支えを胸に乗り越えてほしいものです。
最果てのパラディンI 死者の街の少年 (オーバーラップ文庫)
- 作者: 柳野かなた,輪くすさが
- 出版社/メーカー: オーバーラップ
- 発売日: 2016/03/24
- メディア: 文庫
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