相変わらず面白い。
これまでうっすらと見えていたゼンの素性が、唐突に明かされてびっくり。内容じゃなくて、こんなあっさりと明かされたことに対してですが。情というものに重きを置いていない彼だけど、少しずつ変わってきてて、特に師がなくなったことに対して悼む感情を覚え始めたところに、なんかグッとなった。
そういえば、今回はこれまで以上に戦わない話だったなあ。いや戦うんだけど、戦うことのむずかしさを改めて知るというか、刀を抜かない判断のむずかしさと言ったらない。ほんと「強さ」ってなんだろう。答えの出ない問いだけど、それを様々な角度から考え続けていく様が面白かった。
ノギとの会話が大変おしゃれでにやにやしちゃいますが、ヤナギとの交流もよいものがありました。強者は変人ばっかりだ。

スカル・ブレーカ - The Skull Breaker (中公文庫)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2015/03/20
- メディア: 文庫
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