政治的な問題から、小玉が動けなくなっているのに、それが却って後宮内で彼女の勢力を伸ばすことになるというのが、大変面白い。
ただ、文林とのすれ違いが……いや、すれ違いというか、もともとあったことが表に出てきたということなのかな。お互い大切な存在で、言葉に出さずとも伝わるものがあるというのは、幻想だったのかしら。そうでないと思いたいけれど、ここで見えてしまった溝は大きい。
視野が狭くなっている文林が、このことに気付くけるのかは微妙なところだよなあ。
途中までが息の合った二人を思わせただけに、溝が見えた時がやるせなかった。ああ、つらい。