大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

僕たちは同じひとつの夢を見る / 縞田理理

幻視に悩む大学生が、自分が視ているのは異次元世界らしいと知り、異次元世界人との共生を推進する機関でアルバイトをするお話。

この雰囲気いいなあ。異世界の人との距離感とか、幻視となる風景とか、スッと入ってくる。主人公の穏やかな(ちょっと暗い)性格と舞台となる筑波(の勝手なイメージ)が、物語にあっているのかも。

幻視のこともあり、自身の居場所について悩む主人公が、事象を通じて、友達と居場所を見つけていくところはよかったけど、ちょっと主人公周りの友人たちの行動が、大学生にしては幼く感じなくもない。

ただ、もしかしたらもっといろいろ深くなるお話になる予定だったんじゃないかなーと思えるところがあったので、そのあたりもったいなく思う。

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