大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

侍女ですが恋されなければ窮地です / 倉下青

愛しの姫を意地悪な継母の手から逃した侍女が、姫の身代わりとして、優秀な傭兵隊長を国にとどめるべく奮闘するお話です。

これは大変たのしい。姫のためなら公妃だろうと楯突く侍女だけど、逆に姫を人質にされたら弱いわけで、脅しつつ脅されるという侍女との関係が、何気に好きだった。

というか、意地悪な継母という侍女の言い分は、別の角度から見ると国のために頑張るお人で、キャラが強烈だから誤解されるけど、実際は悪い人じゃないよなあ。かっこよかったし。

ってそっちはメインじゃなかった。

姫を呼び戻されては大変ってことで、侍女をしつつ、パーティでは姫に変装して、なんとか隊長を落とそうとする姿が無理無理すぎてニヤニヤしてしまう。

意味深な言動にドキドキしちゃって、これぜったい相手にばれてないわけないじゃん的なやり取りが大変良かったです。

これ続くのかなあ。スピンオフでもいいから、公妃メインの話を読んでみたい。

侍女ですが恋されなければ窮地です (一迅社文庫アイリス)

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