美貌の宝石商リチャードとバイトの大学生正義が宝石にまつわる事件に遭遇するシリーズの第三弾。
これまで謎だったリチャードの背景がちょっとだけ見えてきました。それだけ正義に対して心を開いてきたってことだよなあ。
相変わらず直球でリチャードをほめる正義だけど、そんな彼の言葉をまんざらじゃない感じで受け止めるリチャードがかわいいったらない(ツンとしてるけど)。
にしても、正義の言葉は、周りから聞いたら誤解されるよなあ。カフェで二人のテーブルについてしまったバイトさんの動揺がよくわかる。
だからこそ、いつも以上に、正義の恋を押すリチャードの行動には、ちょっと疑問を覚えたけれど……近づきすぎたがゆえになのか、過去のことが知られてしまったからなのか。「大切な人」だからこれ以上は、なのかもしれない。
宝石にまつわるお話もいいけれど、二人の関係がどうなっていくのかが気になります。

宝石商リチャード氏の謎鑑定 天使のアクアマリン (集英社オレンジ文庫)
- 作者: 辻村七子,雪広うたこ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/11/18
- メディア: 文庫
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