大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I'll have Sherbet!(1) / 九曜

Web小説の時に読んでから、大好きな作家さんの作品です。

高校二年の進学を機に一人暮らしをすべく引っ越したら、同じく一人暮らしをしようとしていた女子高生とバッティングして、ルームシェアをすることになる、というお話。

何が楽しいって、二人の関係ですよ。クールであろうとする男の子と、クールな一面を崩したい女の子のやり取りに、にやにやが止まらない。ルームシェアのことは周囲に隠してるのに、学校で会ったら、つい……みたいなシーンが大変楽しい。

からかい上手というには、ちょっと無邪気すぎるんだけど、それがまた予想もつかない行動(いや、予想できちゃうんだけど)をしてくれるので、どうしたって動揺しちゃう。でも、壁は決して崩そうとしない男の子の頑張りがいいです。

基本的には男の子パートで話が進むので、なんとかギリギリのところでかわしてるように思えるんだけど、たまに見える女の子パートで、彼女がギリギリのところで踏み込んでないのが見えて、年下といえど、やっぱり女の子にはかなわないんだなあと思う次第です。

周囲から見たら、大変仲良く見えるのに、それでも付き合ってませんよ、顔見知り程度ですよという振りをし続ける距離感が大変良いです。

この後も楽しみだなあ。

佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I'll have Sherbet! 1 (ファミ通文庫)

佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I'll have Sherbet! 1 (ファミ通文庫)

 

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