大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

堀川さんはがんばらない / あずまの章

部活必須の高校で、楽なところを探すヒロインが、廃部寸前の弓道部に入る話。 タイトル詐欺もいいところで、がんばらないどころががんばってるじゃないですか! いや、がんばらない方向にがんばろうとするんだけど、途中からは、もうがんばってるといっても…

アクセル・ワールド(13) 水際の号火 / 川原礫

まだ続くのか……という思いがないといったら嘘になる。 考えなしとは言わないまでも、知り合いに文化祭の招待状を送ったらどうなるかといったら、ねぇ? 周りが女の子ばかりなんだから、そりゃ視線が厳しくなるわけで、読んでる身としてはニヤニヤだった。 に…

ソード・オラトリア(7) ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 / 大森藤ノ

ロキ・ファミリア VS タナトス・ファミリア in 人造迷宮クノッソス。なんだけど、うーん、なんだろうな。面白いんだけど、尻すぼみな感じ。 相手のテリトリーで罠にはめられたら、ロキ・ファミリアと言えど追いつめられてしまうという絶望的展開がとても面白…

剣と炎のディアスフェルド / 佐藤ケイ

嫌な予感がひしひしとする。 戦争を回避するため、優秀な兄王子が他国の客将という名の人質になり、兄が戻るまで国を守ろうとする弟がいる。そんな大国だけど、周辺の国が様々な謀略をしかけて、翻弄されていく展開がもう。 味方だと思ってる人が実は……とい…

アクセルワールド(12) 赤の紋章 / 川原礫

黒の王がなぜ七王会議で赤の王を倒したのかが明かされるの巻。 そりゃあの時、ご乱心のようになるわけだ。白の王の存在が大きすぎたことも、精神的パニックになった原因なんだろうなあ。強さとは裏腹にどこか精神的な弱さを感じるのは、過去の出来事があるか…

ペテン師ルカと黒き魔犬(上) / 縞田理理

魔術師は即火刑ということで、魔力があることを隠しながら、父の仇を探す旅にでるロード・ファンタジー。 ペテン師というわりには、悪くなりきれず、むしろ騙されることが多いところに、主人公・ルカの人の好さがうかがえる。なんだかんだで、犬を拾ってしま…

リワールド・フロンティア / 国広仙戯

三分間だけなら、僕は世界最強の剣士だ ぼっち少年が、神であるという初心者探検者の少女とパーティを組んで、遺跡に挑むお話。 これはいいボーイミーツガールだなあ。 支援術式しか使えないと引け目を感じていたぼっちの少年が、圧倒的な力を持つ少女の隣に…

アクセルワールド(11) 超硬の狼 / 川原礫

新章スタートってことで、この巻で終わるとは思ってなかったけど、また長くなりそうな予感がひしひし。 加速研究会の黒幕っぽい人が出てきたけど、ここにたどり着くのは当分先になるんだろうなあ。その前にまずハルが新たなアビリティを習得しなければならな…

妖珠王の騎士 金剛石の都で英雄さまの相棒になりました!? / 本宮ことは

これは楽しい。 山育ちがゆえに、都の人たちと感覚がちょっとずれてるヒロインの行動が楽しく、サバサバしているおかげで、美形だらけの聖騎士団に入っても、普通にしてるから、なんていうか家族的なノリというか、そんな関係がすこぶる心地いい。 とはいえ…

おにぎりスタッバー / 大澤めぐみ

もーお母さんエクスカリバー台所に置いとくのやめてよー すっげー変なお話だけど、おもしろい。 ずっとだらだらと(というと語弊あるけど)独り言のような文章が続くわりには読みやすく、地味な女子高生がイケメンの先輩を意識するようになるという青春もの…

アクセルワールド(10) Elements / 川原礫

短編集。だけど、結構ボリュームあるお話だったなあ。 バーストポイントを減らして窮地に陥ったハルが用心棒を雇うというお話もよかったけど、修学旅行で沖縄にいった黒雪姫のお話が楽しかった。彼女視点だと、ほんとハルのことばかり考えてるんだなあと、ニ…

友達いらない同盟 / 園生凪

好きラノで評判が良かったので手に取ってみた。 友達いないもの同士が、班分けとかのときに余るぐらいなら率先して組もう、みたいな理由で、同盟を組むお話。 ノートの貸し借りとか、お互いがお互いを利用する関係は、なにかと一緒にいることが多くなるので…

オービタル・クラウド(上)(下) / 藤井太洋

私たちは、まだまだいろんなものを託せるのよ。それが宇宙への新しいステップだなんて、最高じゃない。 これは、めちゃめちゃ面白かった! ああやっぱり宇宙ものはいいなあ。 流れ星の発生を予測するWebサービスを運営する主人公が、デブリの不審な動きを発…

アクセルワールド(1)-(9) / 川原礫

ずっと追いかけてたけど、もういいやと思って読むのをやめたのが、9巻でした。面白いんだけど、話の区切りがなかなかつかないので、おなか一杯になっちゃって。なもんで、災禍の鎧編が4巻続いて終わった時に、追うのをやめたんですが、最近また面白くなって…

異人街シネマの料理人(1) / 嬉野君

まだまだ序盤って感じだけど、ミステリアスな人間関係が生み出すお話は、わくわくドキドキが詰まってる。 天涯孤独となった女子高生・桃の前に、彼女の兄という男が二人あらわれて……というお話は、いろいろ怪しいんだけど、そんな怪しさがまっすぐな桃のおか…

異世界詐欺師のなんちゃって経営術(1)(2)(3) / 宮地拓海

なろう書籍化作品。なろうで公開されてるから、にお試しでちょっと読んでみようかなと思ったら、全部読んじゃうぐらい止まらなかった。面白かったので、書籍版購入。 詐欺師だった主人公が転生した先は、嘘をついたことを指摘されたらカエルにされてしまう「…

ドイツェン宮廷楽団譜 嘘つき婚約コンチェルト / 永瀬さらさ

親の薦める婚約話を断るために、偽の婚約者という共犯者になった宮廷楽団の指揮者とバイオリニストのお話。 これは最高に楽しかった! 幼いころ自分を救ってくれた人と再会するためにバイオリンを続ける主人公と、そんな主人公の演奏にダメ出しばかりするヒ…

この恋と、その未来。6 -三年目 そして- / 森橋ビンゴ

シリーズ最終巻。 彼女と結ばれたというにもかかわらず、ずっと不安が漂っているように感じるのは、やはり未来のことがあるからなんだろうなあ。 忘れられないのではないかという不安から、かつての彼女と同じようなことになってしまうのではないかと思って…

指輪の選んだ婚約者 / 茉雪ゆえ

刺繍が大好きな伯爵令嬢アウローラと、“氷の貴公子”と名高い美貌の近衛騎士・クラヴィスの恋物語。 これはすっごい楽しかった! お互い結婚について他の人から言われないよう、いわゆる契約婚約的な感じでスタートした二人の関係が、少しずつ少しずつ変わっ…

僕と彼女のゲーム戦争(10) / 師走トオル

主人公が昔を振り返ったり、将来のことを考えたりしてたので、予想はしてたけど、最終巻でした。 主人公の活躍があまりなく(むしろ権田原が主人公だった)、恋愛方面も何ら進展なかったこともあって、いつもほどの盛り上がりを感じなかった。 でも、将来を…

29とJK(2) 大人はモテてもヒマがない / 裕時悠示

社畜のサラリーマンが、社長の孫娘と交際することになるシリーズ第二弾。 面白い。後から考えると、これちょっとおかしいよねと思うところはあるんだけど、読んでる間は勢いにやられてしまう。 ただちょっとボリュームがありすぎるというか、仕事方面(情報…

いじわる令嬢のゆゆしき事情 灰かぶり姫の初恋 / 九江桜

これは楽しい。 シンデレラを題材にしたお話なんだけど、外から見たらきつい姉といじめられる義妹という関係が、実は世話焼きが過ぎる姉と、家事が大好きな義妹だったという関係だってのが見えると、にやにやしちゃう。 妹のために頑張れば頑張るほど、空回…

居酒屋ぼったくり(6) / 秋川滝美

美音と要の関係が一気に動いた。幸せな空気を感じながらも、そこから先を望まないっていうのは……やっぱり寂しいなあ。 これまでは、ご近所さんとの交流+恋愛って感じだったけど、より恋愛方面の比重が大きくなってきたので、雰囲気がガラッと変わった感ある…

腐男子先生!!!!! / 滝ことは

たまには、なろうの感想でも。 イラスト描きの女子高生腐女子と、実は腐男子オタクなイケメンハイスペック高校教師が、偶然イベントで出会って……というところからのお話。 これめっちゃ楽しい!ヲタトークのやり取りに見える熱量がたまらない。「それな」と…

さよなら、サイキック(2) 愛と解放の地図 / 清野静

これは、本当に素晴らしい青春小説だ。主人公に好意を抱く魔女の血を引く少女ロンドと、サイキックな同級生木佐谷樹軍乃の関係がとてもいい。 三角関係ではあるんだけど、女の子同士も仲がいいので、ほほえましく、でもちょっと駆け引きをするような態度にド…

室町無頼 / 垣根涼介

途中まで、いや、終盤まですっごい面白かったのに、終わり方がちょっと尻すぼみに感じてしまって、なんかもったいない。 貧富の差が激しい室町時代末期が舞台。武士も飢えれば名を捨てざるをえず、そんな過去を持つ男たちが、何らかの形で名を残したい、傷を…

最果てのパラディン(3) 鉄錆の山の王 / 柳野かなた

己の弱気を知り、だからこそ諦めず、折れず、信じたことのために死をも厭わない ――それを人は英雄というのだ 異世界転生してアンデッドたちに育てられたウィルの冒険を描くシリーズの第三弾。 女神……?という一番の驚きはさておき、めちゃめちゃ面白かった!…

ノッキンオン・ロックドドア / 青崎有吾

「不可能(HOW)」を推理する御殿場倒理と「不可解(WHY)」を推理する片無氷雨の二人の探偵が事件に挑む連作短編集。 相棒だけどライバル……というのとも違うかな。仲良く喧嘩してるさまが楽しいけれど、物語が進むにつれて、実は歪だったというのが見えてく…

蜜蜂と遠雷 / 恩田陸

ああ、こんなふうにやっていいんだ。呼吸するように当たり前に、音楽を作っていってもいいんだ。 めっちゃめちゃ面白かった! 読み始めたら止まらない、一気読みの音楽青春物語でした。 国際ピアノコンクールに挑む人たちを描くお話なんだけど、天才と呼ばれ…

おいしいベランダ。(2) 2人の相性とトマトシチュー / 竹岡葉月

ベランダ菜園による園芸ライフラブストーリーの第二弾。 思ったよりあっさりと付き合い始めたのでびっくりした。てっきり「付き合おうか」っていうのは、「~に出かけるのに」みたいな意味合いだと思ってた。無理やり勘違いしてた。ああびっくりした。 とも…