大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

好きラノ2018上半期で手にとった本の感想

好きラノ2018上半期の結果を見て、 「 本好きの下剋上 」「86」「薬屋のひとりごと」「 りゅうおうのおしごと!」「 賭博師は祈らない」「 ファイフステル・サーガ 」「 叛逆せよ! 英雄、転じて邪神騎士 」「ノゲノラ」以外、読んだことがなかったので、新作を中心に読んでみた。
まだ積みはあるけど、好きラノ結果から一か月ぐらい経ったので、ちょっと感想書いてみる。

 

はぐるまどらいぶ。 /かばやきだれ
はぐるまどらいぶ。 1 (オーバーラップノベルス)

はぐるまどらいぶ。 1 (オーバーラップノベルス)

  • 作者: かばやきだれ,杉浩太郎
  • 出版社/メーカー: オーバーラップ
  • 発売日: 2018/02/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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 面白かった。 さすが好きラノ1位。取得した魔法が、誰も聞いたことないような外れ魔法だった、という少女の冒険物語。実際には外れどころか万能なんだけど、それよりも両親や周囲の人の愛情を受けて育ったことを感じらせるまっすぐさや、 苦難に立ち向かう芯の強さ、相棒と共に成長していく姿が、素晴らしい。
いい感じにジュブナイルで、まったく系統は違うんだけど「時載りリンネ」をなんか連想してしまった。
個人的にはAI的な存在である相棒が、ちょっとずつ人の機微を学んでいくところも好み。

 

錆喰いビスコ /瘤久保慎司
錆喰いビスコ (電撃文庫)

錆喰いビスコ (電撃文庫)

 

 人も街も錆に侵食されている日本で、指名手配された野蛮な男と医師の少年が錆食いを探し求める話。 めちゃめちゃ熱くてカッコいい。 真っ直ぐな冒険譚にワクワクするし、噛み合わない二人が、困難を乗り越えてくうちに……という展開は、まさに少年ジャンプですよ。良い友情ものです。

 

ひげを剃る。そして女子高生を拾う。 /しめさば 

 まんまタイトル通り、独身男性が家出少女を拾うお話なんだけど、これがすっごい良かった。ふたりの距離感が素晴らしい。タダで止めてもらえるわけがないと覚悟する少女と、ほんとにタダ泊めてるだけの男のすれ違いが、なんとも言えない。家のことをやってくれるって、ほんとすごいありがたいことなんだけど……まあ、気持ち的には難しいかな。
近づきすぎず、でも距離をあけすぎることもないやり取りが素敵でした。

 

ジャナ研の憂鬱な事件簿 / 酒井田寛太郎
ジャナ研の憂鬱な事件簿 (ガガガ文庫)

ジャナ研の憂鬱な事件簿 (ガガガ文庫)

 

 モヤモヤとした違和感から謎を見つけるヒロインと、そのモヤモヤを解く主人公コンビの学園ミステリ。これ大変好きなタイプのお話。言うなれば古典部だけど、ほろ苦い結末とかから、主人公の過去をいろいろ想像させるのもいいですね。何があったのか気になるので、次も読みたくなる。

 

ハル遠カラジ / 遍柳一
ハル遠カラジ (ガガガ文庫)

ハル遠カラジ (ガガガ文庫)

 

 これ好き。 終末の世界で 少女とロボットの旅路を描く物語は、ロボットがロボットらしからぬ感情の持ち主だし、少女もちょっとガサツだし……なんて思いながら読み進めていくうちに見えてくる二人の関係にやられてしまう。ああ、それでこんな距離なんだ、と。 名前を呼んだ時がやばかった。 二人の距離と景色が抜群だった。


スカートのなかのひみつ。 /宮入裕昂 
スカートのなかのひみつ。 (電撃文庫)

スカートのなかのひみつ。 (電撃文庫)

 

 いわゆる学園もの。 真っ直ぐで青臭いし、もうちょっと書きようがある気もするけど、それを吹き飛ばす熱量と勢いのある青春ものだった。これは良かった。読後感がいい。


裏方キャラの青木くんがラブコメを制すまで。/宮入裕昂

 なろうみたいなところでラブコメ小説を書いてるなら恋愛上級者に違いないと勘違いされ、想いを寄せてる人から相談を受けて……からのいろいろなラブコメ展開が楽しい。主人公はグジグジだけど、周りがいい感じに馬鹿で、モリミー的な勢いになっていく青春模様も楽しかった。


他にも
「三角の距離は限りないゼロ」
「Hello,Hello and Hello /葉月文 」
「天才王子の赤字国家再生術 ~そうだ、売国しよう~ 」
「常敗将軍、また敗れる」
「クロス・コネクト 」
「 インスタント・メサイア
「 デーモンロード・ニュービー ~VRMMO世界の生産職魔王~ 」
「 ミリオタJK妹! 異世界の戦争に巻き込まれた兄妹は軍事知識チートで無双します 」
「 ぱすてるぴんく。 」
「好きって言えない彼女じゃダメですか? 帆影さんはライトノベルを合理的に読みすぎる 」
あたりを読んだけど、長くなったのでまた今度。

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