大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

WORLD END ECONOMiCA(3) / 支倉凍砂

前作からさらに四年。月面の英雄となったが、いまだハガナを忘れられないハルが、さらなる賭けに出たが因縁の男が立ちはだかり……といシリーズ最終巻。

サブプライムリーマンショックってこういうことだったんだ。いやはや、そりゃやられてしまうわ。ほんとうに失敗が見えない錬金術としか思えないんですもん。

ハルの視点で見てるから、漠然とした不安を感じるけれど、同じ世界に立ってたら、なんとなく投資しちゃうんだろうなあ。こわいこわい。

慎重に見極めができるようになったところに、ハルの成長を感じましたが、でも根っこの部分は変わっていないってのが面白いよなあ。その強さと、その弱さと、ね。

ハガナのことを思いながらも、再会しても踏み込めず、じりじりとじれったいばかりでしたが、一度壁が取れてからの二人は、大変にやにやでした。

どこもかしこも急上昇急降下なお話で、ドキドキが止まらなかったですが、因縁の相手との対決は意外な転がり方をして、これがまた面白かった。

やっぱ物語は、ハッピーエンドがいいね。

WORLD END ECONOMiCA (3) (電撃文庫)
 

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