北方水滸伝を読み始めたのは、楊家将が面白かったからなんですが、これがまた面白い。
全19巻をのんびり読んでいこうと思ったけど、五巻目にして止まらなくなってきた。
12世紀の中国、宋が舞台。役人の権力が大きく、その腐敗により苦しんでいる民のために、立ち上がった人たちが、梁山泊という山寨に集い、官僚に戦いを挑むというお話。
二巻ぐらいまでは、役人の目を盗みながら少しずつ叛徒が集まっていく様が面白いんだけど、戦力が集まり始めると、そりゃ国に目をつけられることになるわけで、万を超える軍を相手に、千人ぐらいじゃどうにもならない。
ただ、国も一枚岩ではないし、軍人も精鋭からそうじゃない人までいるから、梁山泊側の不利はあれど、いい感じに勝負になるから面白い。
どうしたって、梁山泊を応援したくなるんだけど、官僚側にいる人の苦労も見えてくると、策略で梁山泊を追い詰めようとする動きが気になって……大きな組織のほうが暗殺という手段を考えるとか面白いけど、出番の多い主要人物の死は、ショックが大きすぎる。
五巻では、まだ梁山泊は小さな叛徒だけど、ここからどう大きくなっていくのか楽しみ。