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大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

WORLD END ECONOMiCA(2) / 支倉凍砂

1巻から四年後、精神的なショックから体の一部が動かなくなったハルが、再び立ち上がるまでを描くお話。

投資から離れたハルが、再び投資の世界に戻ってきたのは、支えてくれた人たちの思いと、四年前の後悔があったからですが、他の人の経験を通じて、過去の自分を見直すってのは、なかなかに重いものがあるなあ。一歩引いてみることができれば……というのは、当事者じゃ無理なんでしょう。

血が凍るような思いという比喩表現はありますが、ハルの経験はまさにそういうものだってのが、クリスの投資失敗から伝わってきて、背筋がぞくぞくしちゃう。

ただ、クリスの頑張りが伝わってくれば伝わってくるほど、不憫でしょうがない。ま、ハルからしたら、ハガナの存在ってのは、楔のように突き刺さってるからなあ。

それにしても、今回終盤の展開は恐ろしいものだった。投資の世界から、いうなればかたき討ちをしにいく過程で、ようやくたどり着いたと思ったら……これが力の差か。歯がゆいというよりも、あきらめが先に来てしまいそうになる。マネーゲームは恐ろしい。

さて、次で最後になるわけだけど、強敵の話もさることながら、ハガナの話がどうなるのか楽しみ。

WORLD END ECONOMiCA (2) (電撃文庫)
 

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