今回は、これまでで最強の剣士と遭遇するお話。
あー、だいぶ変わってきたなあ。情といったらなんですが、人と関わることによって、自ら動くようになったところに変化を感じます。これを成長と呼ぶのか、剣士としては弱くなったというべきか。
というか、やっぱり強さって何なんだろうという話でもあるんだよなあ。凄腕の剣士には、守るべき存在がいた、そのことは彼にとって足かせになっているようにも見えるし、でも守るべきものがいるからこその強さでもあるようだし。
これまでで一番戦うシーンが多かったけど、勝つため、守るため、生き残るためなどなど、それぞれの強さというのは異なるものなんだと思いました。
そういえば、今回はどの人物にも女性が絡んでいましたが、ゼンのノギに対する思いというのは、意識するようになってるけど、どうなのかなあ。彼女との会話は、いつも洒落てて素敵。
フォグ・ハイダ - The Fog Hider (中公文庫)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2016/03/18
- メディア: 文庫
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