やっぱいいよなあ。悪ぶってるくせに実は……っていうお話は。
不作を理由に物価を上げようとする行商ギルドに対抗すべく動くために、わざわざこれはまわりまわって自分の利益になるからと、自分に対して理由付けをして動く主人公の意地っ張りぐあいに、ニヤッとなる。素直になっちゃえばいいのに。
はじめのころはともかく、今となっては周囲の人も主人公の偽悪さに気づいてるから、頼りにするし、助けにもいくんだよなあ。
主人公を中心に四十二区がまとまって、悪役を倒すという展開は、たいへん痛快でした。
Web版既読者としては、ジネットとの関係についても、ふふふとなったし、よかったよかった。
できれば、もっと先のお話も読みたかったなあ。これで終わりってのが残念でならない。