冬のお披露目会とか貴族の子供たちとの交流をしつつ、印刷機の改良をするお話。
精力的に動いているけれど、個人的には、子供たちとの交流がよかった。楽しみながら学べる場が、とてもいい雰囲気。
むろん本を作るという自分のためではあるけれど、マインの興味に引きずられて、動く子供たちが成長したらどうなるのか楽しみ。
ただ、ここまできても、やっぱりこの世界の人たちとの価値観の違いがあることを見せつけられてしまうのが重い。
ハッセの処分については、こればっかりは、どうしても慣れるのは難しい気がする。そこは周りの人が支えてあげてほしいものだけど、立場があるだけになあ……神官長もあまり厳しくしないでね。
って、そういえば、神官長ってすごい人なんだなあと随所で感じさせられるお話だった。だって、何かやろうとすると必ずと言っていいほど、先人として名が出てくるんですもん。そりゃ大いに頼られるわけで、これまで大変だったんだろうなと思うばかり。
今も今で、マインのしでかすことに頭を痛めているけれど、同時にマインからこれまでにない刺激を受けて、昔と変わってきている様子が見えることに、ニヤッとする。これはフランも同じか。
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第三部「領主の養女III」
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