関東大震災後、陸軍に家族を殺されて追わていれる少年が、かつて美しき諜報員として名をはせた「リボルバー・リリー」に助けを求め、たった二人で、陸軍の手から逃れようとするお話です。
VS帝国陸軍1000人
たった二人の六日間戦争
って文句はすごいなあ。でも実際そうなんですよ。
陸軍が執拗なまでに追ってくる理由がわからないまま、ただひたすら逃げていく。ちょっとした手がかりからすぐに追いつかれ、恩義を感じてくれてる人ですら、追い詰められたら裏切るから、一息つく暇もほとんどない。
家族を殺され、トラウマを抱えていた少年が、次第にたくましくなるのも、そりゃそうだと納得。
でもこれって一人だったら、途中であきらめてただろうなあ。特になんら関係があるわけじゃない二人が、死線を潜り抜けるたびに、絆らしきものを深めていく、その関係性がよかったです。
それにしても人が死にすぎじゃないか。この人は大丈夫だろうと思ってた人も、思わぬ形で死んでいくから油断できない。
ということも含めて、面白かったです。