大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

宝石商リチャード氏の謎鑑定 天使のアクアマリン / 辻村七子

美貌の宝石商リチャードとバイトの大学生正義が宝石にまつわる事件に遭遇するシリーズの第三弾。

これまで謎だったリチャードの背景がちょっとだけ見えてきました。それだけ正義に対して心を開いてきたってことだよなあ。

相変わらず直球でリチャードをほめる正義だけど、そんな彼の言葉をまんざらじゃない感じで受け止めるリチャードがかわいいったらない(ツンとしてるけど)。

にしても、正義の言葉は、周りから聞いたら誤解されるよなあ。カフェで二人のテーブルについてしまったバイトさんの動揺がよくわかる。

だからこそ、いつも以上に、正義の恋を押すリチャードの行動には、ちょっと疑問を覚えたけれど……近づきすぎたがゆえになのか、過去のことが知られてしまったからなのか。「大切な人」だからこれ以上は、なのかもしれない。

宝石にまつわるお話もいいけれど、二人の関係がどうなっていくのかが気になります。

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