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大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

あしたはれたら死のう / 太田紫織

自分は自殺未遂をしたのだという。だが、数年分の記憶がないため、なぜ自殺しようとしたのかわからない女子高生が、SNSに残された日記「あしたはれたら死のう」から、かつての自分を探す物語。

前半の雰囲気がとても好き。

記憶を失ったことで、以前とは異なる性格になり、そのことを回りが受け入れ難くなるという人間関係のぎくしゃくさとか、他人のよそよそしさに気づきながらも、かまわず進んでいくところとか、いい感じでした。

自分は自分と思いながらも、やはりかつてどう思っていたのかを気にし始めたのは、同級生の男の子も同じタイミングで亡くなったってことなんだろうなあ。いわば心中なわけで、そりゃ理由が知りたくなるとは思います。

惜しむらくは、見えてくる事実が、うーん?って感じるところかなあ。もっと家族と向かうような話になるのかと思ったらそうでもなかったし、前半と後半がしっくりかみ合わない感じを受けたのが残念。

あしたはれたら死のう (文春文庫)

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