大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

京都寺町三条のホームズ / 望月麻衣

ホームズとあだ名される骨董品店「蔵」の息子・大学生の家頭清貴と、「蔵」でバイトすることになった女子高生の真城葵が、京の町で遭遇する謎を解くお話。

京都を舞台にされると、その風景を見に行きたくなります。実際にこういう場所があるんだろうなあ。歩いてみたいと思うばかり。

骨董の話とか、なかなかにいい雰囲気でしたが、次第にホームズさんがその力を発揮していくと、謎解きよりも恋愛にシフトしていった気がしました。

鑑定できるわ観察眼鋭くてホームズだわ気を使える優しさがあるわで、かっこよすぎてどうしてくれよう。

はじめは、バイトするきっかけとなった人間関係の問題から、そんなに意識してなかった葵が次第に……というのは仕方ないと思います。傷ついた彼女を守るがごとく登場した時には、惚れるしかないと思った。

個人的にはもうちょっとミステリ色が強いとうれしいんだけど、これはどっちかといったら恋愛ものなんだろうな。

京都寺町三条のホームズ (双葉文庫)

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