大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

蜘蛛ですが、なにか?(5) / 馬場翁

同じクラスの転生者は、吸血鬼で貴族の子供だったというところから始まるお話。

他人に無関心ではあるけれど、目の前で死なれちゃ気分が悪いってところから、気づけば人助けしてるあたりに彼女の人の好さを感じる。ずっとひとりで生きてきたから、その反動があるんだろうなあ。むろんそれだけじゃないってのも見えたけど。

複数の視点で物語が語られるため、一番好きな蜘蛛子の話があまりなかったのが残念ですが、勇者視点があったおかげで、ズレの大きさに気付けました。別視点からみると、こうも認識に差ができてしまうのか。あんま対話しようとしないあたりにも問題あると思うけど。

意外な勢力が手を組むことになったり、幕間の語り手が実は……なところに驚いたりしましたが、これでだいたいの世界観は出てきたのかな。それともまだ明かされてないことがあるのかしら。 

蜘蛛ですが、なにか? 5 (カドカワBOOKS)

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