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大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

花を追え 仕立屋・琥珀と着物の迷宮 / 春坂咲月

着物にまつわる日常の謎と、幻の古裂を追うお話。

着物のうんちくがわかりやすく語られて、これがまた面白い。粋とか遊びとか、考え方が素敵だよなあ。教養がないと気づけないところも小憎らしい。

シュシュの呪いや着物をきるとドロボウになるという話など、現象だけだと何が何だかさっぱりなんだけど、模様や形の意味から、実は……という謎解きは、知識がないと解きようがないので、へーそうなんだーって感心する感じ。おもしろいけど。

次第に謎解きからちょっとサスペンスめいた話になっていくんだけど、語り手の女子高生を守ろうとする探偵役が、なんかなあ。彼女とかかわらないと恰好いいんだけど、彼女のことになると変に粘着というか、ストーカーチちっくというか。

そもそもなぜ彼女のことが好きなのかが見えないし、彼女も彼のことが次第に気になるんだけど、そのきっかけがなかったから、うーん?ってなる。

この二人の関係がずっとひっかかって、素直に楽しめなかったのが残念かな。

花を追え――仕立屋・琥珀と着物の迷宮 (ハヤカワ文庫JA)

花を追え――仕立屋・琥珀と着物の迷宮 (ハヤカワ文庫JA)

 

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