大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

クローバーナイト / 辻村深月

ママ友の孤立や保育園に入るためのホカツ、お受験と誕生日会などなど、二人の子を育てる夫婦と、その周りの人たちが遭遇する、どこにでもある問題を描く物語。

いわゆる最近の子育て事情なわけですが、共働きの夫婦の子が保育園に入るのが大変っていうのは聞いてたけど、これほどのものだとは思わなかったし、お受験にしろ誕生日会にしろ、子供のためを思ってのことなのに、なんでこんなに苦しくなってしまうのか。

正しいことをしても達成できるとは限らない。正解があるものではないからこそ不安になり、外部からするとそんなバカなと思うようなことでも、すがりたくなるその心理が、わかりすぎて重かったい。

「普通」であることが高望みに感じられるわけだけど、それでも、子供がいる幸せっていうのも伝わってくるので、頑張ってって思う。

クローバーナイト

クローバーナイト

 

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