大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

剣と炎のディアスフェルド / 佐藤ケイ

嫌な予感がひしひしとする。

戦争を回避するため、優秀な兄王子が他国の客将という名の人質になり、兄が戻るまで国を守ろうとする弟がいる。そんな大国だけど、周辺の国が様々な謀略をしかけて、翻弄されていく展開がもう。

味方だと思ってる人が実は……というのは当たり前で、同じく国のためを思ってはいるはずなのにすれ違いによって崩れていくところとか、やるせない。

弟は兄を思い、兄は弟を思っているんだけど、どうしたってお互いの思いを伝える手段がないから、漏れ聞こえてくる情報だけで判断したら、相手が変わってしまったと思うようになるだろうし、ああこの兄弟は、この国はどうなってしまうのか。不安でたまらない。

剣と炎のディアスフェルド (電撃文庫)

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