大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

ペテン師ルカと黒き魔犬(上) / 縞田理理

魔術師は即火刑ということで、魔力があることを隠しながら、父の仇を探す旅にでるロード・ファンタジー。

ペテン師というわりには、悪くなりきれず、むしろ騙されることが多いところに、主人公・ルカの人の好さがうかがえる。なんだかんだで、犬を拾ってしまうところもそうだよなあ。うまいことパトロンを見つけてしめしめと思ってるときとか、読んでる身としては、危なっかしくてしょうがなかった。

で、拾った子犬が、つまりはタイトル通りの何かなんですが、危機察知能力は高いけれど、人間をあまりわかってないので、気づけばルカが大変なことになってたりするのは、妙にコミカル。

周囲の陰謀に気づけば巻き込まれていくので、シリアスなはずなのに、ルカと子犬のサーロのおかげで、ほんわかすることがおおかった。

上巻ラストで、愛らしいお子様な陛下が出てきたので、これはぜひとも守ってほしい。できればもうちょっと味方がほしいなあ。
 

ペテン師ルカと黒き魔犬 (上) (ウィングス・ノベル)

ペテン師ルカと黒き魔犬 (上) (ウィングス・ノベル)

 

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