シリーズ最終巻。
彼女と結ばれたというにもかかわらず、ずっと不安が漂っているように感じるのは、やはり未来のことがあるからなんだろうなあ。
忘れられないのではないかという不安から、かつての彼女と同じようなことになってしまうのではないかと思ってしまう。さらには、学校にばれてしまったりして、うわあと。いやほんと、ここで退学とかにならないでよかった。同級生の些細な嫉妬とかで、四朗の人生が変わったらどうしようかと思った。
でも、自棄にならず、自分の道を見つめていくことができたのは、元カノや友人、何より家族の言葉があったからだよなあ。未来と再会しても、くすぶる思いがきちんと整理できたのは、そんな依るべきところがあったからだと思う。未来とおつきあいしている人のことは、びっくりすぎたけど、その人の言葉は、胸に来る。そうだよなあ、未来だからこそ、なんだよなあ。
いろいろと考えさせられたお話でしたが、最後まで読むことができてよかったと、そう思います。