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大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

室町無頼 / 垣根涼介

途中まで、いや、終盤まですっごい面白かったのに、終わり方がちょっと尻すぼみに感じてしまって、なんかもったいない。

貧富の差が激しい室町時代末期が舞台。武士も飢えれば名を捨てざるをえず、そんな過去を持つ男たちが、何らかの形で名を残したい、傷を残したいと動くさまは、閉塞感のある時代だからこそなのかもしれない。

飄々としながら、飢える者たちをまとめ上げて一揆をおこそうとする蓮田兵衛や、権力者側につきながらも、虎視眈々と期を狙う骨皮道賢の生き方が、刹那的なんだけど、魅了される。

また、そんな二人に拾われた才蔵という少年が、六尺棒と共に成長していく姿は、兵衛じゃなくとも見ていたいものがありました。子供だと思っていたのに、いつの間にやら落ち着きをもって歩く姿が頼もしい。

やってることは悪党なんだけど、どこか品を感じるところは、武士という生まれの人たちだからでしょうか。むしろ終わりのために動く男たちの物語という感じでした。

室町無頼

室町無頼

 

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