大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

蜜蜂と遠雷 / 恩田陸

ああ、こんなふうにやっていいんだ。呼吸するように当たり前に、音楽を作っていってもいいんだ。

めっちゃめちゃ面白かった! 読み始めたら止まらない、一気読みの音楽青春物語でした。

国際ピアノコンクールに挑む人たちを描くお話なんだけど、天才と呼ばれたブランクの長い人、技術も才能も高く評価されてる優勝候補、年齢制限ぎりぎりで最後の挑戦をするサラリーマン、ピアノを持たない天才少年などなど、才能を持つ人たちの競演にたまらなく興奮する。

それぞれが他の人の演奏から、姿勢から、刺激を受けてより大きな表現として発表していく、高めあっていく。その思いが熱くて熱くて、素晴らしい。

才能があっても挫折することもある。それでも音楽を愛して、そんな音楽に愛されてる人たちの演奏に、心浮き立ちました。こういうところでつながるのかという人間関係も、たまらなかったですね。

ほんとうに、ほんとうに、面白かったです。最高。超おすすめ。

蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷

 

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