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大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

もう過去はいらない / ダニエル・フリードマン

「次におまえを見たら、殺すと言った」
「そのとおり。きょう来たのは礼儀としてなんだ。脅しを実行するつもりなら、早くしたほうがいいぞ」
「なぜだ?」
「なぜなら、あんたが殺そうが殺すまいが、おれは四十八時間以内に死ぬからだ」

88歳の元殺人課刑事のおじいちゃんが、過去の因縁と対峙するシリーズの第二弾。今回は、78歳の元(?)銀行強盗犯のおじいちゃんが助けを求めてくるお話です。

銀行強盗犯が助けを求めてくるところから始まる過去と現在のお話も面白いんだけど、それ以上に88歳のおじいちゃんの危なっかしさにハラハラします。歩行器がないとろくに動けないのに、なぜ自分でやりたがるんだ……いつ倒れるかとドキドキでした(そっちの意味で)

前作はもうちょっと元気だったので、口が悪いじいちゃんのよろよろの快進撃が痛快だったんですが、今回はリハビリ生活で、あまり動けなくなった分、愚痴っぽいというか、やや暗いお話になったかな。事件の内容も内容なので、シリアス気味でした。

孫と一緒の捜査が楽しかったんだけど、そこで打ち明けられないのは頑固ジジイのプライドなんだろうなあ。独りよがりな旦那さんと共に生きる奥さんは、ほんと大変だと思う。

主人公のおじいちゃんは、いまだに息子の死と向き合えていない場面が多々あったので、そろそろその辺の話が読みたい。

もう過去はいらない (創元推理文庫)

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