大丈夫、積んでる

さうざんどますたーになれなくて

やがて恋するヴィヴィ・レイン(2) / 犬村小六

ああ、もう、「今」この時だけだったら幸せなのになあ。 ヴィヴィ・レインを探す旅。ただそれだったはずなのに、気づけば大きな歴史の流れの中に巻き込まれてる。 なまじ弱い人を助けられるだけの力があることが、のちに不幸を生み出しそうなんだよなあ。な…

魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?(1) / 手島史詞

ひょんなことから参加したオークションで、エルフに一目ぼれして全財産をはたいてしまった魔術師のお話。 ちょーーーーーーーーにやにやした。 研究一筋で、ずっとひとりで生きてきたから、うまくコミュニケーションが取れなくて、内心とぜんぜん違うことを…

リボルバー・リリー / 長浦京

関東大震災後、陸軍に家族を殺されて追わていれる少年が、かつて美しき諜報員として名をはせた「リボルバー・リリー」に助けを求め、たった二人で、陸軍の手から逃れようとするお話です。 VS帝国陸軍1000人 たった二人の六日間戦争 って文句はすごいなあ。で…

また、桜の国で / 須賀しのぶ

日本大使館の外務書記生の目を通して、第二次世界大戦時のポーランドを描く物語。 これはすごかった。 第二次世界大戦でナチス・ドイツが侵略してくるということが何を意味しているかというのは、わかってはいたけれど、日本人外交官の目を通して語られる物…

宝石商リチャード氏の謎鑑定 天使のアクアマリン / 辻村七子

美貌の宝石商リチャードとバイトの大学生正義が宝石にまつわる事件に遭遇するシリーズの第三弾。 これまで謎だったリチャードの背景がちょっとだけ見えてきました。それだけ正義に対して心を開いてきたってことだよなあ。 相変わらず直球でリチャードをほめ…

佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I'll have Sherbet!(1) / 九曜

Web小説の時に読んでから、大好きな作家さんの作品です。 高校二年の進学を機に一人暮らしをすべく引っ越したら、同じく一人暮らしをしようとしていた女子高生とバッティングして、ルームシェアをすることになる、というお話。 何が楽しいって、二人の関係で…

あしたはれたら死のう / 太田紫織

自分は自殺未遂をしたのだという。だが、数年分の記憶がないため、なぜ自殺しようとしたのかわからない女子高生が、SNSに残された日記「あしたはれたら死のう」から、かつての自分を探す物語。 前半の雰囲気がとても好き。 記憶を失ったことで、以前とは異な…

アクセル・ワールド(20)(21) / 川原礫

ついに始まる領土戦。 いやあ、すごい盛り上がりだった。 準備万端で仕掛けたけれど、ってところから、あっという間に追い詰められていくから、心意もさることながら、手の内がわからないことのアドバンテージって大きいよなあ。 あっちにも事情はあるんだろ…

京都寺町三条のホームズ / 望月麻衣

ホームズとあだ名される骨董品店「蔵」の息子・大学生の家頭清貴と、「蔵」でバイトすることになった女子高生の真城葵が、京の町で遭遇する謎を解くお話。 京都を舞台にされると、その風景を見に行きたくなります。実際にこういう場所があるんだろうなあ。歩…

信玄忍法帖 / 山田風太郎

信玄の死を隠したい武田と、信玄の死を確認したい徳川が、それぞれが間諜として忍者を放つお話。 早々に退場した信玄だけど、その存在感といったらないな。 恐らくは死んでるであろうと思いながらも、生きている可能性がわずかでもあるだけで動けなくなる家…

(仮)花嫁のやんごとなき事情 未来へ続く協奏曲 / 夕鷺 かのう

本編終了後の後日談短編集。 落ち着いたお話が多かったですが、初っ端がコミカルすぎてヤバかった。 ほんとうにほんとうの初夜を迎えることになり、でも初夜って何をすればいいんだろう?という花嫁さんが、周囲の人にどうすればいいのかを聞くというね。 う…

おこぼれ姫と円卓の騎士(16) 反撃の号令 / 石田リンネ

クーデターから間一髪逃れたレティが、レティに仕えるものたちが、副題通り、反撃開始するお話。 いやあ、すごかった。制限された状態の中、わずかな情報をもとに、仲間を信頼して動くレティたちの行動に息をつくのが精一杯。 機会を作るために、コツコツと…

おかえりの神様 / 鈴森丹子

葉月さんの感想をみて手に取りました。 ついてないときに思わずしてしまう神頼み。そんな時に本当に神様が現れたら……恋に悩む男女が繰り広げる連作短編集。 これはいいなあ。ほんのり温かいお話だ。 おじいさんがアレする昔話で出てくる山の神や、どんぶらこ…

りゅおうのおしごと(5) / 白鳥士郎

最っ高に素晴らしかった! 何度熱さに奮えて、何度熱さに涙したか。 最強の名人との対決は、これまで自分が積み上げてきたものを崩されるような戦いで、これが本当に重い。 追い詰められていくにつれて余裕がなくなり、八つ当たりと分かっていながら、まき散…

横浜駅SF / 柞刈湯葉

いつも工事ばかりしてる横浜駅というところから着想を得て、もしも改築・増築を繰り返した横浜駅が日本を覆い、人類を支配してる世界で、スイカを持たずエキナカに入れない青年が、18切符を手に入れてエキナカに入っていくというお話。 この設定だけで面白い…

アクセル・ワールド(17)-(19) / 川原礫

加速研究会の黒幕を暴くために、ネガ・ネビュラスが動くお話。 他の勢力との調整やアクセルワールド世界のさらに深い話などがあり、面白くはあれどやや盛り上がりに欠けるかなってところで、19巻ですよ。盛り上がってきました。 加速研究会へ仕掛ける直前で…

ディエゴの巨神 / 和ヶ原聡司

禁忌の陰陽術を研究していた主人公が、陰陽術の使い手や教会から逃れるために、新大陸遠征軍の船に乗り込んだが、新大陸で待ち受けていたのは、巨神と水の檻にとらわれた少女だった……というお話。 これはいいボーイ・ミーツ・ガールでした。 新大陸発見もの…

七姫物語(1)-(6) / 高野和

年に一回は読んでる大好きなシリーズです。 孤児の少女が、大人二人に担ぎ上げられて、偽りの姫を演じながら世界を見るお話……と書くと悪い大人にだまされた少女のお話のように思えるけど、実際には悪い大人というよりかは成長した悪ガキみたいな感じ。 自分…

体育館の殺人 / 青崎有吾

高校の旧体育館で起きた密室殺人事件。容疑を晴らすために学年一の天才と言われている変人、学校に住み着いている裏染天馬に謎解きを頼むというお話。鮎川哲也賞。 面白い。ちょっと強引に感じるところもあるけれど、あるひとつの事実をもとに、ばーーっと拡…

ヒーローは眠らない / 伊丹央

映画畑の人が、子供向け特撮ヒーロードラマのプロデューサーに任命されて、というお話。つまりは東映の人のお話。 面白い。むろん、子供向け番組だからといって簡単なものだとは思ってなかったけれど、いやあ大変だ。やはり制作には多くの時間と労力を要する…

蜘蛛ですが、なにか?(5) / 馬場翁

同じクラスの転生者は、吸血鬼で貴族の子供だったというところから始まるお話。 他人に無関心ではあるけれど、目の前で死なれちゃ気分が悪いってところから、気づけば人助けしてるあたりに彼女の人の好さを感じる。ずっとひとりで生きてきたから、その反動が…

月とライカと吸血姫 / 牧野圭祐

人類が宇宙を目指す時代。他国よりも先に宇宙を目指す共和国は、実験飛行に人間の身代わりとして、吸血鬼を使うことにした、というお話。 これはとても素敵なボーイミーツガールだ。やっぱ宇宙へのあこがれを描くお話は好きだなあ。 自身の事情から差別を受…

ヒロインな妹、悪役令嬢な私(1)(2)(3) / 佐藤真登

乙女ゲーム転生もの。ゲーム内では、義理の妹をいじめる姉の役割だったけれど、実際に会ったらあまりに可愛いので、猫かわいがりしてしまう伯爵令嬢クリスのお話。全三巻 。 妹の幸せのためならばと突っ走るクリスの姿が、かわいく楽しい。天才と自称しなが…

聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた / 井上真偽

奇跡の存在を証明したい探偵が事件に挑むミステリーの第二弾は、結婚式の三々九度的なもので、回し飲みした八人のうち、三人が毒殺されたという事件に挑むお話。 探偵役がなかなか登場せず、その弟子ががんばってたんだけど詰めが甘いせいで、裏社会的な人が…

アクセル・ワールド(16) 白雪姫の微睡 / 川原礫

ついに僕の中のヒロインランキングトップが、黒雪姫からエネミーのメタトロンに変わりましたというお話……じゃなくて、ISSキットに関するお話が一区切り。 長かったけど、面白かったなあ。一気読みじゃなかったら、待ち時間にイライラしたかもしれないけど。 …

花を追え 仕立屋・琥珀と着物の迷宮 / 春坂咲月

着物にまつわる日常の謎と、幻の古裂を追うお話。 着物のうんちくがわかりやすく語られて、これがまた面白い。粋とか遊びとか、考え方が素敵だよなあ。教養がないと気づけないところも小憎らしい。 シュシュの呪いや着物をきるとドロボウになるという話など…

クローバーナイト / 辻村深月

ママ友の孤立や保育園に入るためのホカツ、お受験と誕生日会などなど、二人の子を育てる夫婦と、その周りの人たちが遭遇する、どこにでもある問題を描く物語。 いわゆる最近の子育て事情なわけですが、共働きの夫婦の子が保育園に入るのが大変っていうのは聞…

アクセル・ワールド(15) 終わりと始まり / 川原礫

ハルの周りにいるヒロインズの中では、黒雪姫が一番好きなんですが、ここにきて対抗馬が現れました。いやしかしまさかエネミーがこんな素敵なツンデレさんだとは……恐るべし。 というわけで(どんなわけだ)、エネミーっていうか、まあそんな感じのものに力を貸…

明治断頭台 山田風太郎ベストコレクション / 山田風太郎

明治時代、役人の不正をあばく大巡察の二人が、奇妙な謎に遭遇する連作ミステリー。 これは面白かった。 やや作りこみの甘い謎だけど、時代を意識するならば、こんな感じなのかなあなんて読んでたのが甘かった(だって解決編が読みづらいんだもん)。最後に…

友人キャラは大変ですか? / 伊達康

主人公を支える友人キャラになりたいという少年が主人公のお話。つまりは、「主人公」の友人が主人公です(わかりづらい)。 親友がまるで物語の主人公っぽいという描写に、思わずニヤついてしまう。そうだよなあ、思わせぶりなセリフとか、隠している力とか…

アクセル・ワールド(14) 激光の大天使 / 川原礫

ISSキットに寄生されたアッシュを助けるため、まずはアクア・カレントを救出するというお話。 むろん終わるわけはなくて、とりあえず、アクア・カレント救出作戦までとなりますが、何が良かったと言ったら、パドさんのこのため、ってところですよ。ああ、そ…

僕が恋したカフカな彼女 / 森晶麿

モテすぎて困っている主人が、初めて振り向かれなかった少女に恋をするお話。 ちょっとした日常の謎的なものがあるけれど、それよりもカフカに関する解釈が面白い。そういう視点で読んだことがなかったので、もう一度カフカを読みたくなります(といっても変…

堀川さんはがんばらない / あずまの章

部活必須の高校で、楽なところを探すヒロインが、廃部寸前の弓道部に入る話。 タイトル詐欺もいいところで、がんばらないどころががんばってるじゃないですか! いや、がんばらない方向にがんばろうとするんだけど、途中からは、もうがんばってるといっても…

アクセル・ワールド(13) 水際の号火 / 川原礫

まだ続くのか……という思いがないといったら嘘になる。 考えなしとは言わないまでも、知り合いに文化祭の招待状を送ったらどうなるかといったら、ねぇ? 周りが女の子ばかりなんだから、そりゃ視線が厳しくなるわけで、読んでる身としてはニヤニヤだった。 に…

ソード・オラトリア(7) ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 / 大森藤ノ

ロキ・ファミリア VS タナトス・ファミリア in 人造迷宮クノッソス。なんだけど、うーん、なんだろうな。面白いんだけど、尻すぼみな感じ。 相手のテリトリーで罠にはめられたら、ロキ・ファミリアと言えど追いつめられてしまうという絶望的展開がとても面白…

剣と炎のディアスフェルド / 佐藤ケイ

嫌な予感がひしひしとする。 戦争を回避するため、優秀な兄王子が他国の客将という名の人質になり、兄が戻るまで国を守ろうとする弟がいる。そんな大国だけど、周辺の国が様々な謀略をしかけて、翻弄されていく展開がもう。 味方だと思ってる人が実は……とい…

アクセルワールド(12) 赤の紋章 / 川原礫

黒の王がなぜ七王会議で赤の王を倒したのかが明かされるの巻。 そりゃあの時、ご乱心のようになるわけだ。白の王の存在が大きすぎたことも、精神的パニックになった原因なんだろうなあ。強さとは裏腹にどこか精神的な弱さを感じるのは、過去の出来事があるか…

ペテン師ルカと黒き魔犬(上) / 縞田理理

魔術師は即火刑ということで、魔力があることを隠しながら、父の仇を探す旅にでるロード・ファンタジー。 ペテン師というわりには、悪くなりきれず、むしろ騙されることが多いところに、主人公・ルカの人の好さがうかがえる。なんだかんだで、犬を拾ってしま…

リワールド・フロンティア / 国広仙戯

三分間だけなら、僕は世界最強の剣士だ ぼっち少年が、神であるという初心者探検者の少女とパーティを組んで、遺跡に挑むお話。 これはいいボーイミーツガールだなあ。 支援術式しか使えないと引け目を感じていたぼっちの少年が、圧倒的な力を持つ少女の隣に…

アクセルワールド(11) 超硬の狼 / 川原礫

新章スタートってことで、この巻で終わるとは思ってなかったけど、また長くなりそうな予感がひしひし。 加速研究会の黒幕っぽい人が出てきたけど、ここにたどり着くのは当分先になるんだろうなあ。その前にまずハルが新たなアビリティを習得しなければならな…

妖珠王の騎士 金剛石の都で英雄さまの相棒になりました!? / 本宮ことは

これは楽しい。 山育ちがゆえに、都の人たちと感覚がちょっとずれてるヒロインの行動が楽しく、サバサバしているおかげで、美形だらけの聖騎士団に入っても、普通にしてるから、なんていうか家族的なノリというか、そんな関係がすこぶる心地いい。 とはいえ…

おにぎりスタッバー / 大澤めぐみ

もーお母さんエクスカリバー台所に置いとくのやめてよー すっげー変なお話だけど、おもしろい。 ずっとだらだらと(というと語弊あるけど)独り言のような文章が続くわりには読みやすく、地味な女子高生がイケメンの先輩を意識するようになるという青春もの…

アクセルワールド(10) Elements / 川原礫

短編集。だけど、結構ボリュームあるお話だったなあ。 バーストポイントを減らして窮地に陥ったハルが用心棒を雇うというお話もよかったけど、修学旅行で沖縄にいった黒雪姫のお話が楽しかった。彼女視点だと、ほんとハルのことばかり考えてるんだなあと、ニ…

友達いらない同盟 / 園生凪

好きラノで評判が良かったので手に取ってみた。 友達いないもの同士が、班分けとかのときに余るぐらいなら率先して組もう、みたいな理由で、同盟を組むお話。 ノートの貸し借りとか、お互いがお互いを利用する関係は、なにかと一緒にいることが多くなるので…

オービタル・クラウド(上)(下) / 藤井太洋

私たちは、まだまだいろんなものを託せるのよ。それが宇宙への新しいステップだなんて、最高じゃない。 これは、めちゃめちゃ面白かった! ああやっぱり宇宙ものはいいなあ。 流れ星の発生を予測するWebサービスを運営する主人公が、デブリの不審な動きを発…

アクセルワールド(1)-(9) / 川原礫

ずっと追いかけてたけど、もういいやと思って読むのをやめたのが、9巻でした。面白いんだけど、話の区切りがなかなかつかないので、おなか一杯になっちゃって。なもんで、災禍の鎧編が4巻続いて終わった時に、追うのをやめたんですが、最近また面白くなって…

異人街シネマの料理人(1) / 嬉野君

まだまだ序盤って感じだけど、ミステリアスな人間関係が生み出すお話は、わくわくドキドキが詰まってる。 天涯孤独となった女子高生・桃の前に、彼女の兄という男が二人あらわれて……というお話は、いろいろ怪しいんだけど、そんな怪しさがまっすぐな桃のおか…

異世界詐欺師のなんちゃって経営術(1)(2)(3) / 宮地拓海

なろう書籍化作品。なろうで公開されてるから、にお試しでちょっと読んでみようかなと思ったら、全部読んじゃうぐらい止まらなかった。面白かったので、書籍版購入。 詐欺師だった主人公が転生した先は、嘘をついたことを指摘されたらカエルにされてしまう「…

ドイツェン宮廷楽団譜 嘘つき婚約コンチェルト / 永瀬さらさ

親の薦める婚約話を断るために、偽の婚約者という共犯者になった宮廷楽団の指揮者とバイオリニストのお話。 これは最高に楽しかった! 幼いころ自分を救ってくれた人と再会するためにバイオリンを続ける主人公と、そんな主人公の演奏にダメ出しばかりするヒ…

この恋と、その未来。6 -三年目 そして- / 森橋ビンゴ

シリーズ最終巻。 彼女と結ばれたというにもかかわらず、ずっと不安が漂っているように感じるのは、やはり未来のことがあるからなんだろうなあ。 忘れられないのではないかという不安から、かつての彼女と同じようなことになってしまうのではないかと思って…