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タイトル通り、アニメ化ラノベ作家の日常もの。 アニメ化こそしたけれど、そこまで売れっ子というわけじゃない作家さんの思いが、あれこれユーモラスに描かれてて面白い。 創作論的なものよりも、パッケージングとしてのお話が強く、それだけにシビアに感じ…
推理はしないが解決する貴族探偵シリーズの第二弾。 今回は、タイトル通り女探偵との対決を描く五編です。 ドラマの一話は、こちらの一話が基になってるんですね。 毎度毎度いいところまで推理するのに……という女探偵さんが、だんだん可哀想になってくる。ド…
二人の関係に立ちはだかる者が……というお話よりも、お店に関する嫌がらせのほうがつらかった。ネット上の口コミなんて、消しようがないからなあ。 でも、お店のことに関して、弱さを見せることのできない美音が、涙を見せるほど近しい人がいたことがよかった…
幼馴染が好きで、でも幼馴染は彼の実の姉が好き。病弱な姉と親友でもある主人公は、彼の姉の面倒を見ることを条件に彼に結婚を迫って……というお話。 あらすじで、「両片思いの契約結婚」とあるように、実は彼のほうも……なんだけど、そのことは彼女に伝わらず…
1巻から四年後、精神的なショックから体の一部が動かなくなったハルが、再び立ち上がるまでを描くお話。 投資から離れたハルが、再び投資の世界に戻ってきたのは、支えてくれた人たちの思いと、四年前の後悔があったからですが、他の人の経験を通じて、過去…
生徒会長候補のひき逃げ犯を追うお話。 語り手の眉美が大変クズでした。はじめのころはもうちょっといい子だったはずなのに……でも、なんていうか、愛すべきバカ的な感じだから、楽しいんだけど。 生徒会長候補のひき逃げ犯を追ううちに、思いもよらぬ展開が…
仲間を逃すために、大森海で迷うことになったエルとアディが、巨人族同士の争いに巻き込まれるお話。 いつものメンツが出てこないのはちょっと物足りなくもあるけれど、どこにいってもエルはエルであることがわかるお話だったところには満足。義理とか情では…
ドラマをみた人たちの評判が良かったので読んでみた。 タイトルから、貴族が探偵するお話なんだろうなと思ってたら、合ってたけど、違ってた。 さまざまな事件に趣味で介入して(強力なコネで現場の警官を従わせて)、本人は優雅に紅茶を飲みながら美人を口…
公姫に新たな婚姻話をご破算にするため、再度身代わりを務めることになった侍女と、そんな彼女の恋人役を任された傭兵隊長のお話。 おっかしいなあ。ヒロインの恋人役といったら、ヒーローなはずなのに、傭兵隊長が一番の悪役に見える。またそれがめちゃめち…
やっぱいいよなあ。悪ぶってるくせに実は……っていうお話は。 不作を理由に物価を上げようとする行商ギルドに対抗すべく動くために、わざわざこれはまわりまわって自分の利益になるからと、自分に対して理由付けをして動く主人公の意地っ張りぐあいに、ニヤッ…
いいなあ。クロのまっすぐな熱意は。本当に好きなものだから、周りの人も引っ張られていくんだろうなあ。 三年生の最後の舞台に向けての夏合宿で、舞台慣れしてない一年生を鍛えあげるってお話なんだけど、どう弱点を直すのはどうしたって難しいし、指摘され…
政治的な問題から、小玉が動けなくなっているのに、それが却って後宮内で彼女の勢力を伸ばすことになるというのが、大変面白い。 ただ、文林とのすれ違いが……いや、すれ違いというか、もともとあったことが表に出てきたということなのかな。お互い大切な存在…
殺し屋を殺す殺し屋ヘンドリクスと、彼を狙う殺し屋エンゲルマンの戦いを描くお話。 文章がこなれてないので、序盤は読みづらかったけど、ヘンドリクスの存在にエンゲルマンが近づき始める中盤からは一気読み。 正直、罪悪感から殺し屋を狙うようになったと…
万病に効く「箱薬」の謎を追うお話。 相変わらず、箱娘のうららにまつわるところは、謎なままですが、怪人については見えてきましたねぇ。……いやまさか思わせぶりなだけとか言わないよね、うん。 なにかと怪人の出現するところに遭遇する紺が危うくて、そり…
恋人同士が修学旅行で距離を縮めようとしてたはずなのに、相変わらずすれ違っていくラブコメ。面白いのはリア充側にいる天道と上原がこじらせていくことですね。 普通、ああいう考えになるのは、自分に自信がないからこそだと思うんですが、どうしたって共通…
大学で非常勤講師をしている主人公だが、社務所に住み込んでいることから、生徒や周りの人たちから奇妙な相談を受けることがあり……という妖かし謎解き物語。 これは奇妙でゾワっとする。 背後に妖かしの存在が感じられる物語だけど、結局のところ何かをして…
幻視に悩む大学生が、自分が視ているのは異次元世界らしいと知り、異次元世界人との共生を推進する機関でアルバイトをするお話。 この雰囲気いいなあ。異世界の人との距離感とか、幻視となる風景とか、スッと入ってくる。主人公の穏やかな(ちょっと暗い)性…
愛しの姫を意地悪な継母の手から逃した侍女が、姫の身代わりとして、優秀な傭兵隊長を国にとどめるべく奮闘するお話です。 これは大変たのしい。姫のためなら公妃だろうと楯突く侍女だけど、逆に姫を人質にされたら弱いわけで、脅しつつ脅されるという侍女と…
亡くなってから二年後に、通っていた高校の地縛霊として目覚めた主人公が、クラスでいじめにあっている少女と友達になるお話。 これいいなあ。かつての想い人を重ねて、同じ後悔をしたくないという思いから、少女を支えて、一方孤独だった少女が、幽霊とはい…
ゲームオタクが、人生をゲームに見立てて、攻略を目指すシリーズの第三弾。今回は、夏休みに友達と旅行に行ったり、意中の人とデートをするお話。 意外や意外。まさかこんな終盤になるとは思わなかった。 リア充モンスターな日南が出す課題がかなり厳しくて…
ひょんなことから参加したオークションで、エルフに一目ぼれして全財産をはたいてしまった魔術師のお話。 ちょーーーーーーーーにやにやした。 研究一筋で、ずっとひとりで生きてきたから、うまくコミュニケーションが取れなくて、内心とぜんぜん違うことを…
美貌の宝石商リチャードとバイトの大学生正義が宝石にまつわる事件に遭遇するシリーズの第三弾。 これまで謎だったリチャードの背景がちょっとだけ見えてきました。それだけ正義に対して心を開いてきたってことだよなあ。 相変わらず直球でリチャードをほめ…
自分は自殺未遂をしたのだという。だが、数年分の記憶がないため、なぜ自殺しようとしたのかわからない女子高生が、SNSに残された日記「あしたはれたら死のう」から、かつての自分を探す物語。 前半の雰囲気がとても好き。 記憶を失ったことで、以前とは異な…
ついに始まる領土戦。 いやあ、すごい盛り上がりだった。 準備万端で仕掛けたけれど、ってところから、あっという間に追い詰められていくから、心意もさることながら、手の内がわからないことのアドバンテージって大きいよなあ。 あっちにも事情はあるんだろ…
ホームズとあだ名される骨董品店「蔵」の息子・大学生の家頭清貴と、「蔵」でバイトすることになった女子高生の真城葵が、京の町で遭遇する謎を解くお話。 京都を舞台にされると、その風景を見に行きたくなります。実際にこういう場所があるんだろうなあ。歩…
本編終了後の後日談短編集。 落ち着いたお話が多かったですが、初っ端がコミカルすぎてヤバかった。 ほんとうにほんとうの初夜を迎えることになり、でも初夜って何をすればいいんだろう?という花嫁さんが、周囲の人にどうすればいいのかを聞くというね。 う…
クーデターから間一髪逃れたレティが、レティに仕えるものたちが、副題通り、反撃開始するお話。 いやあ、すごかった。制限された状態の中、わずかな情報をもとに、仲間を信頼して動くレティたちの行動に息をつくのが精一杯。 機会を作るために、コツコツと…
加速研究会の黒幕を暴くために、ネガ・ネビュラスが動くお話。 他の勢力との調整やアクセルワールド世界のさらに深い話などがあり、面白くはあれどやや盛り上がりに欠けるかなってところで、19巻ですよ。盛り上がってきました。 加速研究会へ仕掛ける直前で…
禁忌の陰陽術を研究していた主人公が、陰陽術の使い手や教会から逃れるために、新大陸遠征軍の船に乗り込んだが、新大陸で待ち受けていたのは、巨神と水の檻にとらわれた少女だった……というお話。 これはいいボーイ・ミーツ・ガールでした。 新大陸発見もの…
高校の旧体育館で起きた密室殺人事件。容疑を晴らすために学年一の天才と言われている変人、学校に住み着いている裏染天馬に謎解きを頼むというお話。鮎川哲也賞。 面白い。ちょっと強引に感じるところもあるけれど、あるひとつの事実をもとに、ばーーっと拡…