日本大使館の外務書記生の目を通して、第二次世界大戦時のポーランドを描く物語。
これはすごかった。
第二次世界大戦でナチス・ドイツが侵略してくるということが何を意味しているかというのは、わかってはいたけれど、日本人外交官の目を通して語られる物語が、あまりにも重い。むろん一方的な視点なんだけど、なんで日本はドイツについてしまうんだと思ってしまう。
ポーランドという国については、寡聞にして知りませんでしたが、こんなにも過酷な世界を生きていたとは……奪われ、侵略されてきた歴史があるからこそ、守るために闘い、取り戻すために命を懸ける。その覚悟に目頭が熱くなる。
まさに
おまえがポーランドから見る世界は過酷かもしれないがきっと美しい。
だと思いました。
このお話を読めてよかった。